大阪湾に夏が来た
夏本番を迎え、大阪湾沿いを歩いてみた。早朝の港は活気づき、いつもの賑わいを見せる。

小さな漁港をのぞいてみると、これまた小さな船で一人で漁を済ませた老人が戻ってきた。出迎えるのは奥さんだろう。こちらもまた、少し背中が曲がっている。

船の小さな魚倉をのぞかせてもらうと、夏らしく「アコウ」と「タコ」が獲れていた。奥さんが準備して、なじみの魚屋か料理屋に卸すのだろう。静かだが、しっかりとした時間の流れを感じる。
夏特有の光と、岸和田漁港の午後
夏特有の強い日差しの中、いつもの岸和田の漁港を訪れた。海面に強い光が反射し、まぶしい。漁港も午後には一仕事終え、静かな時間を迎えている。

今日の漁はどうだったのだろうか。「ここのところ魚(シラス)が良くない」そんな話を聞いた。
水温の関係か、混ざりもの(雑魚)が多く商品の価値が上がらない。良い製品ができない。そんな話が聞かれた。漁獲量も春に比べると低調だ。
大阪湾の夏といえば、マイワシ
暑い夏がやってきて、「平子イワシ」(マイワシ)も獲れ始めた。漁もまとまっているようだ。
これが成長して秋を迎えるころになると、「金太郎イワシ」と呼ばれる丸々と肥えたイワシになる。鮮度抜群で、刺身で食べても臭みもなく、脂がのってトロトロだ。
今はまだ子供なので「平子」。大きく育ってほしいものだ。かつての大阪湾では大量にマイワシが獲れ、加工原料としても各地に運ばれていった。
また「金太郎イワシ」は関東でも有名で、東京・豊洲の市場ではかなりの高値で売れるそうだ。銀座のお寿司屋さんにも人気である。
港近くの加工場では
なんだかいい匂いにつられて、港のそばの加工場をのぞいてみた。湯気がもうもうとする中で作っていたのは、「シラスの釜炊き」。

醬油や砂糖などの調味料を入れて甘辛く炊き上げたものだ。ごはんのおともに最高だ。
近年春の「イカナゴ」がなくなり、「イカナゴの釘煮」も姿を消す中、「シラスの生炊き」はそれに代わって人気の商品だ。獲れているものをしっかりと生かして味わう。海に生きる人たちのたくましさを感じた。
これからの大阪湾
港に若い人の姿が増え、そして年老いたベテラン漁師もいる。過去から未来へのしっかりとした道筋が見えつつあるのではないだろうか。
大阪湾岸に住む人たちにも、大阪湾の現状を知ってもらい、大阪湾で獲れる海の幸に親しんでもらいたい。もちろん浜辺に出かけて、海水浴や魚釣りも楽しんでもらいたい。
大阪湾の明るい未来に少しでも貢献できるよう活動したいし、また働く人たちを見守っていきたい。


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